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CFD投資戦略

サヤ取り戦略

このサヤ取りは、お仕事などで常にマーケットを監視できない方々でもある程度のレバレッジを効かせて取引できる手法です。 CFDは投機ですが、投資として利用する手法とも言えるのではないでしょうか。

サヤ取りとは、同じ業種や同類の2種類の銘柄の値動きの中で発生した相互の価格の差の拡大、または縮小を収益とするために片方は買いポジションにもう片方は売りポジションとして同時に保有し、その後また同時に決済することです。

マーケット(相場)には、上昇時や下落時に行き過ぎることがよくあります。それは過去の人気化したFXや最近の金融危機時の投げ売りなど、人間の心理要因やまた追い証のような物理的な要因などが複合的に絡み合って形成されるわけだが、そういった行き過ぎによってマーケットには「ゆがみ」が発生します。
その「ゆがみ」は、いずれ修正されることになるわけで、その修正する価格の過程を収益とするのが基本です。
よって、サヤ取りは、これらのサヤ(差額分)の値動きを利用して収益を上げていきますので、マーケット(相場)の上昇時、下降に左右されない比較的安定な取引ということができます。

サヤ取りには、大きく3種類のサヤ取りがあります。

例1、FXではAUDとNZDが有名ですね。

チャートを見るとおおよそある一定のレンジ(価格差)で動いています。
しかし、NZDのほうが値動きが大きくなりがちで、その価格差に通常にないゆがみが生じることがあります。そのゆがみが通常のレンジに収れんするのを狙う取引です。
例えば、価格差が通常よりあまりに開いていた場合、AUD/JPYを売りポジション、NZD/JPYの買いポジションという具合です。そうすれば、スワップポイントが高いほうのNZD/JPYが買いポジションですので有利です。ただ、CMC Marketsの場合、AUD/NZDという通貨ペアがあるため、一つの通貨ペアを取引することになりますので、サヤ取りとは言えませんね。

例2.NT倍率
NT倍率とは日経平均を東証株価指数(TOPIX)で割ったもの。
この倍率が高ければ日経平均が割高でTOPIXが割安、低ければ日経平均が割安でTOPIXが割高といえます。
NT倍率が高いときには、TOPIXを買い日経平均を売るというポジションを取り、倍率が低下したら反対売買で決済する。NT倍率が低いときは逆。
CMC Marketsの場合は、日経平均の変わりに利用するのは「JAPAN225株価指数CFD」、TOPIXの変わりに利用するのが、「JAPAN BROAD Futures」と考えていいと思います。

【ここで注意】
JAPAN 225は、金利や配当調整金が存在し、JAPAN BROAD Futuresは存在しません。
よって、配当などが関係ない時期には、JAPAN225は売りポジションが有利であると言えます。(売りポジションに金利は発生しない)


例3.NY原油に対して、北海原油やガソリン、灯油などの石油製品や天然ガスなど同じエネルギーセクターの銘柄。
ガソリンや灯油は原油を精製して作りますので、価格差は、精製費、流通コスト、マージンなどを加算したほぼ一定の価格であるはずですが、様々な要因のもとで、原油価格に対してガソリンがあまりに売られ過ぎ(安い)であるとか、買われ過ぎ(高い)であるとかいう場合がありえます。
売られ過ぎた銘柄を買うと同時に買われ過ぎた銘柄を売る。売りと買いのポジションを同時に持ち、「ゆがみ」が修正されたのち、決済も同時に行います。
メリットはその銘柄自体の上げ下げを一切考慮する必要がないことで、修正部分を狙っていくものです。
ただ、エントリーのタイミングなどによっては、「ゆがみ」がさらに悪化し、損失が拡大することがありますので注意が必要です。

例3
各国の株価指数の上昇率、下落率には、ばらつきがあります。
下記は、インドのSENSEX指数、香港のハンセン指数、日経平均指数、ダウの2009年初の寄り付き値からそれぞれ年初来高値までの上昇率、年初来安値までの下落率をグラフ化したものです。
ご覧いただけるように、特に新興国の株式指数の上昇率は高く、下落率が低い。
基本的な値動きにおいては、世界の指数はほぼ上下同様の動きをするわけですが、上昇時には新興国の上昇が著しく、下落時は下落率が小さくなります。
今後、上昇が期待できる株価指数に買いポジションを持ち、同時に成長が期待できない指数には売りポジションを持つ戦略です。



CFDは何千という銘柄がありますので、これを全て監視することはできませんので、この「ゆがみ」を見つけるのは一般的には難しいかもしれません。

サヤ取りに関しては、常にアンテナを張り巡らせつつ、情報収集する必要があります。




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